神能殿のご紹介

「神能殿」
湊川神社は、智・仁・勇を兼ね備えた至誠の武将 楠木正成公をお祀りする神戸の名社で、地元では「楠公さん」と親しまれています。「神能殿」殿内の能舞台は、昭和47年に、東京大曲の観世宗家舞台(昭和29年建築)を移設したもので、総木曽檜造に檜皮葺入母屋破風屋根の典雅荘重な佇まいです。
舞台奥の鏡板に描かれた老松は、川合玉堂監修、今中素友筆によるもので、牢固にして重厚なその姿は、演じる者・観る者に高潔さを求めるかのように迫ります。
そして、舞台横には神棚が設えられ、舞台の四方には注連縄が張り巡らされていることからも解るように、この神聖な舞台で演じられる全てのものは、御祭神の上覧に供するを本義としています。

「御祭神と芸能」
楠木正成公の妹君と伊賀の服部元就の間の子、観阿弥は、その子世阿弥とともに能楽の大成者として知られています。
また、正成公の三男、正儀の子の正勝は「虚無」と号し、尺八の秘曲を以て楠木家遺臣が互いに認識し合いながら行脚に出たと言われています。
このように、楠木家の血縁を紐解きますと、歌舞芸能や音楽との深いゆかりがあり、静謐な空気を漂わせるこの湊川神社が、能楽は当然のこと、古来の伝統神事・儀式に始まる歌舞、古典芸能の奉納に如何に相応しいかを感じずにはおられません。

「施設概要」
客席 313席

湊川神社 神能殿

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